「産後ケア制度」をみなさんはご存じでしょうか?
私はこの制度を利用して、助産院に宿泊しました。
とても良い制度で、心身ともに救われたのでみなさんに紹介します。
産後ケア制度とは
産後ケア制度とは、自治体が妊娠・出産包括支援事業として行っているもので、
- 出産後、自宅に帰っても手伝ってくれる人がいなくて不安
- 授乳がうまくいかない
- 赤ちゃんのお世話の仕方や生活リズムがわからない
- お産と育児の疲れから体調がよくない
など、出産後に育児等の支援が必要な方を対象に利用できる制度です。
私の住んでいる自治体には3つのパターンがありました。
- 助産所に宿泊して助産師のケアを受ける「宿泊型」
- 助産所に来所してケアを受ける「日帰り型」
- 自宅でケアを受ける「訪問型」
産後ケア制度を知ったきっかけ
私の住んでいる自治体では、産後1か月頃に「赤ちゃん訪問」があります。
赤ちゃん訪問とは、保健師さんや助産師さんが自宅を訪れ、産後の母子の健康状態の確認をしたり、相談にのってくれたりする制度です。
赤ちゃん訪問の際に、自宅に来てくれた助産師さんが産後ケアの制度を教えてくれました。
出産して退院したあと、直接産後ケア制度を利用して助産院に泊まる人が多いということを聞きました。
私はこの制度が頭になかったので利用しませんでしたが、過去の私に一言アドバイスできるとしたら
と伝えたいです。直行でなくとも、帰宅後2日くらいしたら行っておいで!と言いたいです。
入院中はもちろん、退院したあとも授乳のことで悩むことが多いです。
助産院には授乳のことを何でも聞ける助産師さんがいるので、心強いと思います。
また、寝不足の日々も続くので、寝たい時に赤ちゃんを預けられるのも助かると思います。
美味しいごはんも3食出るので、帝王切開の傷が痛んだり、会陰切開の傷が痛んだりする中、家事をしなくて良いのも魅力的です。
何らかの理由があって、里帰りしない方にはぜひ使ってほしい制度です!
私はコロナ禍で緊急事態宣言が出ていたため里帰りをする予定を取りやめたのですが、
里帰りしない代わりに、産後ケア制度を使えていたらよかったと思います。
産後ケア制度の利用について
私の自治体では「産後4ヶ月未満(3ヶ月の終わりまで)」しか産後ケア制度を使えないのですが、期限ギリギリで利用することができました。
宿泊型で助産院に3泊4日泊まりました。
助成が効いて1日9000円、3泊4日で36000円でした。
実費だったら1日30000円、3泊4日で12万円するので、助成のおかげで安く泊まれる産後ケア制度はありがたいです。
私の自治体では最大6泊7日まで利用できるので、最大料金は63000円です。
最初は1泊だけの利用にしようかと思ったのですが、申し込みの電話で
と言われたので、1泊だとゆっくり出来なくてもったいないと思ったので、3泊4日にしました。
私は産後ほぼ4ヵ月の時期に、悩みを解決するために利用したので3泊4日にしましたが、出産後すぐに利用するなら6泊7日もオススメです。
自治体によって制度が違うため、料金や利用できる期間などが異なります。
お住いの地域のホームページをご確認ください。
産後ケア施設でしてもらったこと
産後ケアでしてもらったことを紹介します。
- 母乳相談
- 授乳のアドバイス
- 育児相談
- 食事の提供
- ママへのオイルマッサージ
- ベビーマッサージ
- 骨盤調整
- 母乳マッサージ
- 子どもとの関わり方のレクチャー
- 赤ちゃんの体重測定
- 自分の血圧や体温の測定
- 子どもを預けて近所のコンビニまでお買い物へ行く
- お風呂後の赤ちゃんの保湿、着替え、耳掃除など
色んな事をしてもらいました。こんなにしてもらえるとは思っていませんでした。
助産院にもよると思うのですが、マッサージや骨盤調整を短時間ですがやっていただけたことが幸せすぎました。
私はお願いしませんでしたが、
- 赤ちゃんを預けて休ませてもらう
- 夜間は赤ちゃんを預かってもらって寝る
ということもできるそうで、入院後に利用される方はみんな使っているそうです。
私は寝るよりも、緊急事態宣言が出ていた影響もあり大人と会話することがなかったので
寝るよりも人と話したいことを伝えたら、
助産師さんや調理員さんなどいつも誰かが話し相手になってくれました。
産後ケア施設の食事や部屋
施設によって違うとは思いますが、個室で、母子同室のところが多いようです。
6畳1間の和室に布団の施設もあれば
洋室にベッドとソファの施設もあります
和室はいや、洋室がいいなど希望があれば、出産前に見学することもできる助産院もあるので、助産院について調べてみるといいと思います。
私が何よりうれしかったのが食事!
妊娠糖尿病だったので豪華な産院ごはんを食べることができず、病院食だったのですが、助産院のごはんはどれも家庭的で美味しかったです。
産後は自分で料理も作っていましたが(食事公開もしていますがw)こんなに品数豊富に作れないですし、誰かが作ったごはんは格別においしいなと思いました。
こんなにいろんなサポートをしてもらえて、おいしいごはんも食べられて。
里帰り予定のない人はもちろん、里帰り後に疲れたり悩んだりした時は、
産後ケア制度で助産院に泊まる選択もあるな……!
と知ってもらえたらうれしいです。
美味しい物を食べて、寝れるときは寝ることで元気になれますよ。
悩んでいたこと
産後ケア制度を利用したのは、「悩みがあったから」でした。
私が悩んでいたことは4つもあります。
- 今まで夜勤1回or通して10時間寝てたのに7月末から睡眠退行があり、1〜3時間置きに泣く。
- 良くないと言われるが、眠すぎて添い乳してしまっている。
- 夫に寝かしつけを頼むも、寝かせられないから私がやるしかなくて、寝れなくて寝不足で辛い。
- 毎日寝てくれと願うのに起きるし、いつ寝るようになるか終わりが見えないのがしんどい。
この4つの悩みを、助産師さんたちがすべて解決に導いてくれました。
助産師さんが教えてくれた解決方法
助産師さんが考えてくれた解決方法を紹介します。
もしも、私と同じことで悩んでいる方がいたら、少しでも参考になれば嬉しいです。
赤ちゃんに知恵がついてきて感覚が敏感になっている。入眠前と眠りが浅くなった時の環境に変化があると起きてしまう。
今までは抱っこでユラユラ子守唄を歌っていて、寝たらベッドに置いていたが、ベッドに寝かせたまま寝かしつけをしてみることを提案された。
部屋を真っ暗にし、ベッドに寝かせる。泣かせっぱなしのネントレもあるが、精神的に辛くなるなら1〜2分泣いてるところを様子見。その後、子守唄を歌う。(私は大きなのっぽの古時計を歌ってる)最初は泣き声に被せるくらいの声、だんだん小さくして最後はひそひそ声で。→これが成功!!夜中に起きる時は寝言泣きの可能性も高いから授乳しないで、2〜3分は様子見すること。
添い乳は大いに結構!寝ないと母乳は出ないし、母が楽するのが一番大事。育児に正解はないんだし、罪悪感を感じることなどない!どんどん添い乳して寝ましょう!!→昼寝は添い乳にしたら30分で起きていたのが2時間ぐっすり寝るようになった
それはパパ見知りかも。賢い証拠。ママのことを認識しているし、ママが大好きなんだよ。だからパパで寝ないのはしょうがない。いつかパパでも寝れる日がくるようになるかもしれない。
寝ない原因は私の母乳にもあった。量が少ないこと、息子が眠くて量を飲んでないから空腹で起きてしまうことの2つが関係している。
私の場合はニップルを産後2か月まで使っていた経緯が影響していました。
ニップルで授乳していたのがニップルをやめる→直母であげたら刺激が強いからか分泌過多になる→片乳だけで息子が満腹で飲まない。寝落ちしてしまう。→もう片方を搾乳すると8分で180ml取れた→片乳ずつ授乳することにした→最近は乳が張ることがなくなった。
という経緯があり、母乳量の測定をしたら10分で90mlしか出ていませんでした。(180出てた時の半分)
夕方には25mlにまで減ってしまっていました。(ホルモンの影響で夕方は分泌が悪くなるせい。)
夜は息子が飲みながら寝るので30mlしか飲めてなかった。
そのため、両乳授乳することで解決しました。夕方や寝る前は80〜100ですが、他は150前後。夜に息子が寝ないでたくさん飲めるようになったら通して寝れる日が来ました。
このように4つの悩みもすべて解決し、
心身ともに元気になれた4日間でした。
産後ケア制度を使った感想
悩みも解決したことで、育児がしやすくなりました。
育児の不安が軽減しました。
自分のやり方で良いと思えました。
授乳の不安がなくなりました。
身体が楽になりました。
息子のの発育状況がわかりました。
息子がますます可愛く思えるようになりました。
人と話すことで気分転換になりました。
また明日からの育児を頑張ろうと前向きになれました。
まとめ
産後ケア制度のおかげで、出口の見えないトンネルを歩いていたところに光が差し込み、やっと出口が見えた感じがしました。
マッサージなど身体のケアもあったので心身共に癒されて、本当に元気になれました!
- 里帰りしたいけどできない
- 里帰りから戻ってきたけどしんどい
- 育児に疲れた
- 寝不足がつらい
- まともなごはんが食べられていない
- 授乳が不安
- 授乳のことで悩みがある
- 育児のことで不安や悩みがある
- ワンオペが辛すぎるから人の手を借りたい
- 満身創痍である
- 帝王切開でおなかの傷が痛くて家事も育児もつらい
などなど、産後に少しでも悩んだり困ったりしたときには、産後ケア制度があることを思い出していただけると幸いです。
私の自治体は、赤ちゃんが4ヶ月未満という利用にあたっての期限があります。
利用期限がなくなればいいのにと思ったので、利用者アンケートに書きました。
夜泣きだったり、離乳食に追われて疲れたり、産後のママは悩んだり困ったりすることがたくさんあると思うので、産後1年くらいまで使えたら助かる人も多いと思います。
こういう自治体ごとの子育て関係の制度にお金を回してもらうためには、選挙に行って子育て支援をしてくださる方を選ぶしかないのだと思いますが、もっと子育ての支援制度が充実することを願ってやみません。
この記事が、産後ケアを知らなかった方が知るきっかけになったり、
産後ケアが気になっている方の利用するきっかけとなれば嬉しいです。
私も2人目を生むときは、退院したら直行で助産院に行こうと心に決めています。笑
産後ケア制度、とっても良かったです!おすすめですよ♪