妊娠糖尿病

妊娠糖尿病は、赤ちゃんが教えてくれた未来の病気だ

「妊娠糖尿病で辛いと思うかもしれないけん、

これからも食事や健康に気をつけて過ごせば、

将来は糖尿病にならんかもしれないら?

赤ちゃんが大事なことを教えてくれただね😊」

この言葉は、
静岡の実家に帰省した時に、母が言ってくれた言葉です。

私の母方は糖尿病家系で、
母の妹も糖尿病(II型)で、
親戚も半分以上が糖尿病(II型)です。
そのため、私の妊娠糖尿病も遺伝によるところも大きいと思います。


だから、母は食事にとても気をつけていて
糖質制限のことも理解してくれます。


「何なら食べられるかな?」
「味付けはどうしたらいいかな?」


実家では、そんなことを聞いてくれて、
食事を気にかけてくれて、本当に嬉しかったです。


祖母は
「妊婦はお米を食べないと!たくさんお米を食べなさい!」とかなり白米を勧めてくるけど

母が
「お義母さん、昔とは色々違うのよ。
私たちは普通に食べたけん、今は刺身や生卵もダメなんだって。
私の頃とも違うから、お義母さんの頃ともまた違うのよ。
白米よりゆで卵とかのタンパク質や野菜を食べるといいんだって!」

と、私を守ってくれました。
翌朝の食卓には、祖母がゆで卵を大量に茹でてくれて置いてありました。
お米の代わりにたくさんゆで卵を食べました。ありがとう、おばあちゃん。


母もインターネットで色々と妊娠糖尿病について調べてくれたらしく、最初は
「妊娠中に糖質制限して大丈夫なの…?」
と心配して聞いてきました。


確かに、日本糖尿病学会は、妊娠中1食のうち6割は炭水化物を食え、と提唱していますからね。

「糖尿病学会」という権威のある学会、

圧倒的に多いエビデンス、

何十年と積み上げられてきたカロリー制限神話、

ケトンは飢餓状態だ、危険だ、悪影響だいう昔からの認識、

妊娠中に糖質制限は危ないと警鐘を鳴らす医者、

祖母の頃からあったであろう(?)妊婦は白米や炭水化物を食べる方が良いという考え、

などなど、
糖質制限はマイナーだし、
嫌われ者だし、少数派だし、
マイノリティな療法だ。

普通の妊娠さんが
「妊娠糖尿病です」と診断されたら、
まず、糖質制限しようとは思わないだろう。
普通に調べたらカロリー制限に行き着くと思う。

母が心配するのも無理はない。


私は母に、宗田哲男先生の本のこと、
宗田先生の発見したケトン体回路のこと、
ケトンとケトアシドーシスは違うこと、
そして自分の血糖値のことを話した。

すると、母は

色々調べて、えらいっけね。

今は色んな情報が溢れてるけん、

その中から自分が選んだものを信じればいいだよ。

色んな情報の中から、これで頑張ろうってものが決まっていいっけね😊

と言ってくれたことが、とても嬉しかった。
私も、心からそう思っているから。


糖質制限は危ないからやめろと言う人もいるし、
糖質制限を批判する人もいるし、
管理入院することを勧める人もいるし、
インスリンを打つことを勧める人もいるだろう。


しかし、たくさんの情報の中から、糖質制限を選んで頑張ろうと決めたのは私だ。
その決定を尊重してくれたことが嬉しかった。


さらに母は、

「里帰りまでに、私もいっぱい糖質制限のことを勉強しておくね。みんなで頑張ろうね。」

と言ってくれた。

本当に母は頼もしいし、敵わない。

もうすぐ私も母になるけれど、母のようになれるだろうか?

子どもの意見を尊重してあげたい。

子どもが頑張ると決めたことを信じて応援してあげたい。

子どものために、母として出来ることをして支えてあげたい。

きっと、私も母になったらそう思うだろう。

でも、簡単なことではないだろうなと思うし、

相手が求めている言葉をかけてあげることも難しいし、

母のような母親なれるまでには、きっと長い年月がかかかると思う。

それを、さらり、とやってのける母は、本当に偉大だ。


もしも母が、

意見の否定から入り、

なかなか信じてくれなくて、

医者やテレビの言うことが正しいと押し付け、

危険なことはやめなさいと咎めてきて、

その場では分かったフリをするけど納得できないと周りにグチグチ言う

そんな母だったら、尊敬できなかったと思う。

私はそんな親に、なりたくないとも思う。

(書いててまさに義母じゃん…と思った😂夫も毒親だと思っていて私の味方だからいいんだけど…。)


「将来、糖尿病になる可能性がある」

そんな未来を、赤ちゃんが教えてくれた


そう捉えると、

血糖値測るのも辛いし、食事の我慢も多くて辛い、妊娠糖尿病のことを、

少しだけ愛しいものに思えました。


妊娠糖尿病だった人が、
出産後にII型の糖尿病に移行してしまうこともあります。

出産後にならなかったとしても、20年後に糖尿病になるリスクは高いそうです。



糖尿病になることを防ぐためには、
やはり食事や運動が大切になってくると思います。


糖尿病を発症した場合、
薬やインスリンで対症療法していくこと、
腎症などの合併症を悪化させないようにすることが、
現在の糖尿病治療のスタンダードのようです。

でも、私は、
医者に、薬に、頼るばかりではなく、
食事や運動など、自分にできることを考えて、行動していくことが、治療の上で何よりも大事なのではないか?と考えます。


糖尿病も、
遺伝や体質によるところも大きいと思うけれど、
「生活習慣病」という名前の通り、
自分の生活習慣と向き合わないといけない病気だと思います。


だからこそ、妊娠糖尿病になった私は、
これからも、自分の生活習慣と向き合っていかなければなりません。




出産後も、ゆるやかな糖質制限を続けていったら
血糖値が正常になった、
2人目を妊娠した時は妊娠糖尿病にならなかったという人もいることが、江部医師のブログで紹介されていました。

ドクター江部の糖尿病徒然日記 「糖尿病徒然日記 」として糖尿病治療や予防などをテーマに、私なりの意見や情報を発信していきたいと思います。koujiebe.blog95.fc2.com

きっと、今の妊娠期間の糖質制限生活は無駄ではないし、
これからの人生においても糖質オフを取り入れていきたいと思っています。

「人を良くする、と書いて、食」
という言葉があります。


赤ちゃんが、食の大切さを教えてくれた✨
人生を良くするきっかけをくれた✨

そう考えて、私は妊娠糖尿病と向き合っていこうと思います。

健康以上に、大切なものはありません。
健康第一という言葉は本当だなぁと、
妊婦になってから、つわりを始め、様々なマイナートラブルを抱えることが多いため、健康の大切さを痛感しております。


赤ちゃんのため、
自分のため、
愛する夫のため、
家族の未来のために、

妊娠を機に、食事と向き合えたこと、
人生のこと、健康のことなど、たくさんのことを考える機会を赤ちゃんからもらったことに感謝して、


出産まで、そして、出産後も糖質制限を頑張っていきたいと思います。

もし、このnoteを読んでいて、
自分が妊娠糖尿病になったことを
受け入れられない方がいらっしゃったら、

「赤ちゃんが未来のことを教えてくれた」と
少しでもプラスに考えてほしいなと思います。


赤ちゃん、大切なことに気づかせてくれてありがとう。
あなたのことが大好きです。
だから、お母さん、頑張るからね。
元気にお腹の中で応援していてね。